8月9日に書いた記事「日検の全国パソコン競技大会」の関連です。
日本情報処理検定協会(日検)主催で8月11日に名古屋で行われた全国パソコン技能競技会ですが、日検のホームページで結果発表はされていましたが、私が一番興味があった「どんな問題が出題」され、「どんな記録」だったのだろうというのがわからなかったので、日検の名古屋本部に連絡して問題、解答、参加者の成績一覧などのコピーを送っていただきました。
なにしろ出場資格が日検の検定、1級以上取得者というとても高いレベルの大会というのはわかっていたのですが、優勝者や入賞者はどんなにすごいんだろうと半信半疑でした。
日本語ワープロ競技、情報処理技能競技とも完成の書類を採点した得点と速度得点というのがあり速く仕上げるほど時間得点が稼げるようになっています。
日本語ワープロは文書作成だけですが、日検の検定の1級よりちょっと地図が難しく、難読の漢字もいくつかありました。試しに10月に1級受験を目指してレッスンに通っている高2の女の子2人にやってもらいましたが、二人とも地図の途中で制限時間20分が来て完成ならず。
もう一人この前の検定で準1級に合格して最近1級の練習してもらってる中3女子にやってもらいました。彼女はわからない漢字は飛ばしましたがギリギリ20分で完成。採点したら90点ぐらいかな。
高2女子には数日あけて、また今日同じ問題をチャレンジしてもらいました。二人ともギリギリ完成。満点ではないけど。
全国大会で優勝した人は9分57秒で完成。2位から3位の人達は10分〜11分台で完成したみたいです。タイピングと地図作成に自信あるこのパソコン講師の私でも到底無理な「参りました」といわざるを得ない桁外れのスピードです。このタイピングや作表、作図のスピードは神の領域の速さです。
情報処理技能(表計算)も入賞した人は、1級レベルの問題を10分以内でデータ入力、作表、計算、グラフまで全部仕上げるという神業的な速さです。うちの教室でも1級を合格した人は過去に何人もいますが、試験時間30分ギリギリで仕上げて合格するひとがほとんど。データ入力して見直ししてたら10分近くかかります。それを全部を10分以内に完成してしまうなんて、講師の私でも到底到達不可能なレベルのスピードです。
日本語スピード競技は優勝や2位、3位の上位成績者は10分間でなんと2000文字を超えています。偉そうに小学生、中学生にタイピングの指導している私でも800文字ぐらい、調子が良くて900文字ぐらいです。10分で2000文字の文字を入力してミスも少ないなんて、これまた人間業とは思えません。
英文スピード競技もあります。問題はコピーをいただいたのでここにあるのですが、まだ試していません。私は英文タイプはそれなりに自信あるんです。若いときに英文タイプライターで貿易の書類を時間に追われながら作成ばかりしてましたので。英語も好きだし。でもたぶん入賞した高校生にははるかにかなわないと思われます。でも一度チャレンジしてみます。
出場者をみているとほとんど高校生ですが、たぶん彼らは中学生の時からタイピングがすごかったわけではなく、たぶん初心者の状態から高校のコンピューター部とかに入部して先生や先輩の指導を受けながら、毎日毎日練習を積んできたんだと思います。
私は小・中学生が中心ですが長年タイピングを指導していますのでこの1級レベルを超越した、神の領域に近いレベルにまで上達されるのにどれだけ気合を入れて、どれだけ頑張って練習を積んで来られたか想像できます。並の練習ではとてもその域には達することはできません。
パソコンに限らず、野球でも、サッカーでも、英語でも、ブラスバンドでも、中高校生の若い人の伸びはすごいもんがあります。いい指導者に出会い、切磋琢磨できるいい仲間に出会い、いいライバルに出会い、夢中になれる純粋な心と、アドバイスを受け入れる素直な心、そしてこの大会のように素晴らしい目標があれば、ほんとうに神の領域に近づけるんだ と素晴らしい成績をみて思いました。
皆さんの努力に脱帽と大きな拍手を贈ります。